将来、ブルーバックスの本を書くのが夢です。
ブルーバックスとは、講談社が発行している、一般向けの自然科学関係啓蒙書シリーズだ。自然科学分野中のピンポイントのテーマで、そのテーマの第一人者たる研究者が綴る新書シリーズとも言える。
僕はこれまで、このシリーズにどれだけお世話になってきたことか。買ったのは十冊程度しかないが、読んだのは、中学生の時から遡ると、百冊近くいくだろう。
10歳にして研究者を志望した僕が、今日までモチベーションをうpし続けていられたのは、かなりの部分、ブルーバックスのお陰である。
講談社のモットーと言えば「おもしろくて、ためになる」だが、このシリーズほどそれが存分に発揮されている出版物は無いと思う。
そんなわけで、僕が研究者としてひと山築いたら、是非その分野でブルーバックスを書きたい。いや、書かせてください。ブルーバックスへの、そして講談社への恩返しとして。
……なお、現在僕が構想している学問分野*1は、一見するといわゆる“文系”に見えなくもないが、やはり自然科学の知見が必要になってくるはず。なのできっと大丈夫なはず。
あとは、僕がそこまでの研究業績を残すことと、ブルーバックスがその時まで残っていなきゃですね。後者はきっと大丈夫だと思われるので、とりあえず前者を達成できるよう励みます。
20年後か30年後かいつになるかは分かりませんが、その時がきたら、よろしくお願い致しますm(_ _)m
ところで。在りし日のこと、友人(研究者志望・現在留学中)はこう言ってました。
「将来、教科書を書きたい。熱統計力学辺りの」
僕らは化学専攻の大学生。彼が言う“教科書”というのは、化学専攻の学部生対象の、それこそ裳華房や東京化学同人が出してるような本のことを指します。
当然ですが、大学生向けの専門の教科書を書くのは、その分野の第一人者たる研究者、しかも大家たる人です。教員が、自分の書いた本を教科書に指定して印税*2を稼ぐのはよくある話です。
彼も僕も研究者志望であることは共通してるのですが、目指す研究者像は結構異なります。過去にも何度か、このブログで取り上げたことがあるかもしれませんが、今回のエントリも、お互いの相違が顕在している一つの事例だと思います。
*1:本日21歳を迎えた人間による所信表明的な何か。 - 徒然CURIOSISMを参照のこと
*2:まぁ、小遣い程度でしょうけど。