徒然CURIOSISM

同人サークル「CURIOSIST」主宰・朝森久弥の雑文の集合体です。

エロゲは酒やタバコと一緒。こう考えれば済む話じゃ無いのかね。


 十八歳の誕生日*1に生まれて初めてエロゲの体験版をダウンロードし、

 二十歳の誕生日に生まれて初めて酒を飲んだ*2

 朝森久弥です。こんばんは。


 
 某陵辱ゲームの事件から派生し、最近業界で断続的に話題に上っている、エロゲ規制の件。

 http://trackback.blogsys.jp/livedoor/dqnplus/1277244

 PCゲームなどのダウンロード販売サイトデジぱれで、陵辱系エロゲにとどまらずより広範囲のエロゲを対象にした自主規制が始まったらしいですね。

 当初は「陵辱ゲーはやらないから別に、純愛モノはやるけど」と言ってた人々にも火の粉が降りかかってるんじゃないかということで、
 「純愛厨涙目w」「ほーら言わんこっちゃない」「次はアニメやマンガの番だ」などという意見が目立つネット界隈であります。


 加えて、いわゆる「児童ポルノ禁止法」の改正案審議に入ったことで、再び局所的な盛り上がりを見せている感じ。
参考:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090619dde041010075000c.html

 こんな動きも出ています。
表現の数だけ人生が在る - 法務委員会の議員さんに私達の声を届けましょう!


 必死な人は、本当に必死でしょう。
 ただ一方で、業界全体ではイマイチ盛り上がりに欠けてる気もしますが。エロゲ制作会社の方々も半ば諦めムードでほとぼりが冷めるまで静観してる、或いはそうせざるを得ない状況なのでしょうか。



 ところで、「エロゲ」とはどのようなカテゴリに属するものなんでしょうか?




 人によって様々な意見があるかと思いますが、私はそれを、「嗜好品」のひとつだと解釈しています。

 一般に嗜好品と言えば、酒やタバコ、コーヒーなどが挙げられますね。


 嗜好品の代表的な性質をエロゲのそれと照らし合わせてみましょう。

・生命を維持する上で必須では無いが、一時的な身体的・精神的な充足が満たすために消費される。
→主に性欲が満たされる。ものによっては「承認欲求」や「愛情欲求」、「適応機制の実現」などを満たすことが出来る。


・大抵のものに、大なり小なり副作用が含まれている。
→現実と虚構の区別がつかない人が遊ぶと、現実生活での振る舞いが虚構のそれに左右されるかもしれない。時として周囲の視線に負い目を感じることがある。


・熱烈に好む人もいれば、生理的に受け付けない人もいる。
→まさにその通り。


 だから私は第一に、

「エロゲをすることに、全くの副作用が無いとは断言できない」
 正確に言えば、
「エロゲは多かれ少なかれ、遊ぶ人に影響を及ぼすはず」

 と考えています。


 エロゲ擁護派の中には、日本の性犯罪率が他国(エロゲにもっと厳しい国々)におけるそれよりずっと低いことを挙げる人がいますが、そこに因果関係が成り立つことは実証されていません。各国の警察の出来具合とか、泣き寝入り率の違いとかも考慮されているとは思えませんし。

 また、人が普段どのようなメディアに接しているかで、価値観すら大きく変わってくるのは周知の事実でしょう。
 ましてやエロゲは視覚的に刺激的なメディアであるばかりでなく、それぞれに独特の価値観(もちろんそれらはフィクションですが)のもとにストーリーが展開されていくわけで、日常的に接している人がエロゲの影響を全く受けずにいられると考える方が不自然です。

 ただ、具体的に何がどのように影響を与えるのかは、酒やタバコに比べて圧倒的に評価がなされていないので、誰かが本気で研究調査してみる必要があると思います。というか、私がそういう研究やってみたい。



第二に、
「皆がエロゲを好むわけじゃない、むしろ世間的にはかなりマイノリティであることをもっと自覚すべき」

とも考えています。

 体質的にお酒が飲めない人に、お酒を勧めようもんならそれはアルハラです。

 歩きタバコで煙をぶつけてこようもんなら、少なくとも私はかなりイラっときます。


 「ある表現を行う自由」は尊重されて然るべきですが、「その表現が嫌いだと表明する自由」も同様に大切にされるべきです。*3

 このセオリーに従わない表現は社会から疎まれ、そして消えていくでしょう。現在世の中に受け入れられている表現は、多かれ少なかれこの試練に揉まれ、耐え抜いてきたものなのではないでしょうか。

 誕生してから約30年しか経っていないエロゲという表現は、まさにいま、この試練に立たされているのだと思います。


 少し前のある時期、「タバコ税増税反対!」という真っ赤な広告をネット上でとても沢山見かけませんでしたか?私は新聞社のニュースサイトでよく見かけました。
http://www.tobacco-zei.com/

 ぶっちゃけ私はこの広告にあまりいい印象を持っていなかったのですが……

 やましい気持ちを抱えながら、目の前の問題を何とかやり過ごそうという姿勢よりかは、

 堂々と、自分たちの嗜好を脅かす相手と対峙する姿勢の方が、

 自分たちの嗜好品を守るという意味では、より有効な作戦なんじゃないのかなぁ、と思わないこともないのでした。

 もっともエロゲ業界は、そこまで出来るだけの諸条件(特にエロゲ会社の経営体力、組織力)が整っていないのが現状ですが……。



 ところでお酒業界では、業界側から積極的に、お酒との良好な付き合い方を提示してくれています。
例:これから20歳を迎える方達に


 これにならって、
エロゲーマーの心得6ヶ条」
みたいなのを、作ってみてはいかがでしょうか。たとえば……

エロゲーマーの心得6ヶ条(草案)」

1.空想と現実は区別すべし

2.互いの性癖を尊重すべし

3.パンピーにむやみに話題を振るべからず

4.子どもの目に付くところに置くべからず

5.買わずに割れすまじ

6.現実も現実で楽しむべし


将来エロゲが人に与える影響がちゃんと分かってこれば、より確かな心得が作れることでしょう。

出来ればその時までに、エロゲが消滅してないと良いのですがね……。



Web拍手はこのコにどうぞ。いつもありがとうございますm(_ _)m


それでは。

*1:ごめんなさい、これウソです。本当は大学受験が終わって一人暮らしが始まって自分のPCにネットが開通した日です。このときの私は18歳と3ヶ月でした。18歳の誕生日はセンター試験の翌日でした><

*2:だから二十歳までは飲み会に消極的だったのだよ。関係者の方々、ごめんなさい!

*3:ここで誤解してほしくないのは、「その表現が嫌いだと表明する自由」は「その表現をやめさせる権利」とは別モノだという観点です。現代社会のタテマエでは「為政者によって、ある表現をやめさせる権利」は極めて厳しく制限されている、となっているはずです。