徒然CURIOSISM

同人サークル「CURIOSIST」主宰・朝森久弥の雑文の集合体です。

進学活動(進活)を振り返る ―他大学大学院に受かるまで― その4

 こんばんは、朝森久弥です。

 今回が『進活シリーズ』最終回です。

進学活動(進活)を振り返る ―他大学大学院に受かるまで― - 徒然CURIOSISM
進学活動(進活)を振り返る ―他大学大学院に受かるまで― その2 - 徒然CURIOSISM
進学活動(進活)を振り返る ―他大学大学院に受かるまで― その3 - 徒然CURIOSISM

 に続くエントリとなっています。今回は受験当日以降のことをつらつら書いていこうと思います。以前の記事と被るところがあると思いますがご了承ください。

漆:試験本番(8月末〜9月上旬)

 本命(他大)と滑り止め(自大)の試験日がずれたのは前述の通りですが、連続した日程だったので本当に参りました。つまり、

1日目:本命の1次試験@都内
2日目:滑り止めの筆記試験@ヒミツ
3日目:滑り止めの面接@ヒミツ

だったので、1日目が終わった直後に新幹線でトンボ帰りしなくてはならず、結果、2日目が終わったところで疲れがたまったのか一旦ダウンしてしまいました。3日目の面接には回復しましたが。

 しかも0日目、即ち本命の1次試験の前日、私は道玄坂のビジネスホテルに泊まっていました。シングルの部屋で出来るだけ安いところを探した結果、自然とそこになってしまったのですが、道玄坂は知る人ぞ知る歓楽街。翌日への士気を高めようというところでポン引きに会うと萎え萎えで仕方ありませんでした。あと1000円出してでももう少し落ち着いた場所に泊まった方がよかったなと思ってます。受かったからいいですけど。


 筆記試験の雰囲気としては……どちらも学内の講義室で行われたので、自大の人間の方が慣れてはいるだろうけど、そこまで驚くほどでもありませんでした。強いて挙げるなら、新型インフル流行で手の消毒液と使い捨てマスクが入り口に置かれていたのが印象的でした。


 で、筆記試験の手ごたえとしては、

「本命」
英語:アリ。8割いったかも
心理学周辺:そこそこ。解答欄は全部埋めた
化学:ダメダメ。解答欄は半分と少し埋めた


「滑り止め」
英語:アリ。8割超えは固い
物理化学:ダメ。4割程度
無機化学:ダメダメ。3割程度
有機化学:(お察しください)

の通りでした。これを見る限りだと、私が本当に化学科なのか疑わしくなってきますね……w(笑い事じゃない


 そんなでも、どちらも結果は合格。まず滑り止めの方が筆記の翌日にあった面接の日に発表され、第一希望の研究室(今、卒業研究のために在籍している研究室)に内定が決まりました。
 ただ、この研究室に内定したのは私ひとりだけだったので、結果を研究室のボスに報告するのには勇気が要りました。
 ボスが、いくら学生の進路についてはとやかく言わない人格者とは言え、私が本命の方に受かった時点で、来春この研究室に配属される院生がゼロになるのですから、心中穏やかではありません。

 それでもグッとこらえて、最後まで応援して頂いた今の研究室のボスには本当に感謝していますm(_ _)m


 その4日後、本命の筆記試験が通過して二次面接に呼ばれることになりました。面接対象者の人数をカウントすると、一次試験で落ちた人数と同じくらい二次で落とされるはずだったので、全く気は抜けませんでした。
 面接の日時は通過発表と同時に通知されたので、早急に交通手段の手配を済ませ、二次面接へと向かいました。

 「二次面接では研究計画書の内容について聞かれる」と聞いてはいましたが、あんなに大量の労力を費やして生み出した研究計画書ですから、内容に関する質問であれば多少のフォローで済むだろうと思っていました。

 が、そこは面接官はその道の専門家なので、私がフォローしきれない質問も幾つかされてきました。が、とにかく沈黙はしないようにし、何かしら自分なりの回答を述べるようにしました。

 約25分間の面接で、5秒に1回はかんでいた記憶があり、プレゼンスキルの低さを露呈したものの、答えられるだけのものは全て答えてきた自信がありました。

 もし落ちるならば、○○大学の憧れの先生に自分の研究計画書について質疑応答されるのは最初で最後の経験だろう。同じ経験を果たせる人が同級生に果たして何人いるだろうか。これはとても貴重な経験のはずだ。

 こう考えていたから、自分の想いは余すところ無く全部伝えてやろうという想いで臨むことが出来たのかもしれません。


捌:合格発表とその後(9月)

 そして、本命二次面接の約1週間後……


 本命の最終合格通が届きました。第一希望の研究室でした。

第一志望の大学院に合格内定!! - 徒然CURIOSISM


 が、実はその前日に、知り合いの受験生で、その大学の掲示板にてされていた合格発表を見に行った方が、「あなたの番号ありましたよ!」と、メールで一足早く知らせてくれたので、合格通知が届いたときの雄たけびはさほど大きくはなりませんでした。その予告を受けてから通知が届くまでは「ドッキリじゃないだろうか?」と気が気でなりませんでしたけど……。



 さて、合格通知が届いたらあとは入学式まで待てと言うわけではありません。合格発表の時点で配属先の研究室が決まる場合、配属先の研究室の先生と、合格後から入学前の間に一度面会するのが普通です。

 というわけで、合格通知が届いた週明け、私はその先生の所に電話をかけたりメールをやりとりしたりして、「入学の意思表示」と「面会の日取り」を決めました。生はむさんは9月終わりに会いに行ったそうですが、私はこの記事を書いたときよりももう少し後に会いに行くことになっています。


 そして、一方の大学院に「入学の意思表示」をしたからには、他方の大学院に「入学辞退の意思表示」をしなければなりません。
 具体的には、まず研究室のボスにその旨を伝え、同時に大学側に所定の手続きを取ります。私の場合は滑り止めの方から「入学意思確認書」が届いたので、この紙の“辞退”に○を付けて大学事務に提出しました。


 それはまさに、私が化学と訣別し、化学科の中でも異端の進路を進むことを選択した瞬間でした。21年半生きてきた中では、人生最大の選択となるはずです。


 ちなみに、3月ではなくこの時期で意思確認をするのは、辞退者が何人出るかで二次募集(やるなら大抵秋にやるらしい)をかけるかどうかを決めなければならないから、という理由が大きいと思います。


終わりに

 以上が、私が1年かけて取り組んできた“進活”の総括です。


 なぜ私が“進活”という言葉を好んで使うのか。それは、「大学院を選ぶ」ということは、「就職先を探す」ということと本質的に差が無いと考えているからです。


 特に理系の大学生では、

「大学院に進学するのは当たり前」

「周りが行くから自分も大学院に行こう」

という考えが支配的かと思います。そのヒューリスティクスは正しい場合も多いのですが、ともすれば自らの進路について深く考える機会をみすみす逃してしまう危険があります。


 だからこそ、“進活”なんです。


 他大を受けるにしろ受けないにしろ、あまたある大学院の中でどの大学院を選ぶのか?そういう姿勢で大学院受験に臨むべきだ、というメッセージが、このキーワードに込められています。



 また、大学入学時の興味と卒業時の興味が全然変わってしまうことは、別段稀有なケースではありません。
 一部の例外はありますが、修士進学時であれば、変化した興味に合わせて自分の環境を変えてしまうことは不可能ではない、むしろある意味で大学入試より容易に出来てしまうことを知って欲しいんです。

 「自分は○○学部にいるから今更××なんて出来ない……」

と諦めずに、本当にやりたいことならその方向にいけるようとことん突き詰めていけばいいのではないでしょうか?

 新しい道への入り口に辿り着いた実例が、少なくとも、いま、ここにいます。



 あと、ここまで全く取り上げませんでしたが、「他大大学院進学」というと何かと話題に上る学歴ロンダリング(ロンダ)」について一言。

 私の場合はご覧の通り専攻を変えてしまうので、学部と院との間で、研究レベルの比較などしようがありません。だから、「自分はロンダするんだ!」という意識で進活をしていません(むしろ、よりリスキーな人生になるから逆ロンダという噂もあるw)。

 とは言え、進活をするきっかけがロンダであっても、私は構わないと思います。現在の環境に安住せず、より良い環境を探し求めていく姿勢は、評価されて然るべきものですから。

 けれども、大学院入試は「大学院を選ぶ」と言うより、「大学院の中にある研究室を選ぶ」作業です。自分にとって相応しい環境に移れるかどうかは、大学院単位で決まるのではなく、あくまで研究室単位で決まるという観点を忘れないように。この観点で、自分にとって最適の研究室を選び出した暁には、それがどこの大学院であっても、外野にとやかく言われる筋合いはありません。後は、自分の努力次第です。


と、ここまで御託を並べておきながら

 何も頑張らないわけにはいかないですよね!言うまでも無く、大学院進学はゴールでは無くスタートです。競争に勝ち抜いて自分の研究を切り開けるよう、今のうちから色々準備しています。もちろんまずは、いまの化学科を無事卒業することが先決ですが……。



 長文お読み頂きありがとうございました。

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 それでは。