Windows 10が明日、2025年10月14日にサポート終了するというニュースが世界中を駆け巡っていますが、去る2025年6月に、私のデスクトップパソコンをWindows 10からWindows 11に更新しました。
もともとTSUKUMOのBTOパソコンを2018年に購入し使い続けてきたのですが、PCケースなど流用できるパーツが結構あるのではないかと思い立ち、実質的な自作PCとして組み上げてみたところ、10万円以内に収まりました。その時の一連の流れを備忘録としてまとめておこうと思います。
もともとのパソコンのスペック
OS:Windows 10 Home 64-bit版
オフィスソフト:Microsoft Office Home and Business Premium(プレインストール版)
メモリ:DDR4-2666(16GB×2枚)
グラフィックボード:NVDIA GeForce GTX 1050
SSD:Sandisk WD Green WDS240G2G0A(240GB)
HDD:東芝 DT01ABA100V(1TB)
電源ユニット:CWT 500W
PCケース:ATXミドルタワー
当初、Windows 10はWindows 11に無償でアップグレードできるという話でしたが、PC正常性チェックで互換性がないと診断されてしまいました。原因はCPUが古すぎることで、私がBTOパソコンを買った約半年後に出たAMD Ryzen2000番台以降でないとアップグレードできないのでした。
そこでまず、CPUだけ新しいものに買い替えようとしました。そうすれば、2万円台の出費であと5年はパソコンが使えるのではと考えたのですが、マザーボードをすでに7年以上使っている中で、あと5年もつのだろうかと気になりました。ではマザーボードも一緒に新調しようかと思い立ったところ、マザーボードを交換すると、これまで使っていたOSとオフィスソフトがライセンスの関係上使えなくなることが判明しました。Windows 10からWindows 11に無償アップグレードするにはWindows 10のライセンスが生きていることが前提ですから、これでは無償アップグレードができません。
こうしてMicrosoftの策略によりWindows 11を有償で買う羽目になった私は、どうにかパソコンを丸ごと買い直す事態を避けるかを考えました。私が家でパソコンを使うとすればデスクトップパソコン一択ですが、7年以上連れ添ってきたPCケースは健在なわけで、新たに丸ごとデスクトップパソコンを買って新たにPCケースが我が家にやってくるのはSDGsの観点からよろしくないと思いました。そこで、既存のパーツを活かせるところは活かし、中のパーツを個別に交換することでWindows 11パソコンの組み立てを図りました。

※写真はもともとのパソコン(のPCケース)
新調したパソコンのスペック
OS:Windows 11 Home 日本語版
オフィスソフト:Microsoft Office Home 2024(最新 永続版)|オンラインコード版
メモリ:DDR4-2666(16GB×2枚) ※継続利用
グラフィックボード:NVDIA GeForce GTX 1050 2GB ※継続利用
SSD:Solidigm P41 Plus SSDPFKNU010TZX1(1TB)
HDD:東芝 DT02ABA200(2TB)
電源ユニット:CWT 500W ※継続利用
PCケース:ATXミドルタワー ※継続利用
以下、新規購入したパーツ(ソフト含む)についての所感を述べます。
OS:Windows 11 Home 日本語版
Amazonで14,187円で購入。データが入ったUSBメモリとシリアルコードが入ったパッケージが届くのですが、データはMicrosoftの公式サイトからでもダウンロードできます。USBメモリに入ったほうとは異なり、公式サイトからダウンロードしたデータは最新版なので、こちらを初めからインストールすればアップデートの手間が省けます。
私は、自分で別個に用意したUSBメモリ(32GBで500円)に公式サイトからダウンロードしたWindows 11のデータを入れて、それをシリアルコードを入力することでインストールしました。この時作ったWindows 11のデータ入りUSBメモリが、何らかの事情でWindows 11を再インストール場合のインストールメディアにもなります。
★とくに参考になったサイト
オフィスソフト:Microsoft Office Home 2024(最新 永続版)|オンラインコード版
Amazonで29,009円で購入。今回購入したパーツの中ではもっとも高価です。AmazonでOfficeとPCソフトをセットで買うと3000円引きセールが実施していたのでそれを利用しました。実物はなくAmazon経由でプロダクトキーが発行されます。
買い切りですがOffice 2024からのバージョンアップはありません。また、永続版と言ってますが2029年までのサポートとされています。もともと使っていたMicrosoft Office Home and Business Premiumは特定のパソコンでしか使えない一方で、2016→2019→2021という具合でOffice自体を無償でバージョンアップしてくれていました。より高いお金を出してサービスを切り下げてくれるとは、私はMicrosoftの上顧客ですね。まぁ、物書きの私にとってMicrosoft Officeは最も核心的な商売道具であり、デザイナーのみなさんがAdobe税を支払っていることを思えば大したことはないのかもしれませんが...。
CPU:AMD Ryzen 7 5700X BOX
PC-IDEAで21,980円で購入。さっき(10月13日)価格.comで調べたら最安値が22,978円になっていました。AMDのAM4マザーボード対応CPUの中では最も売れ筋だったように思います。マザーボードはAM5の方が新しいのですが、使っているメモリがDDR4でAM4にしか対応していないので、メモリを買い替えたくなかった私はCPUもAM4対応のものにしました。
CPUクーラーが付属しないので、6月の時点ではとりあえずもともとのパソコンで使っていたAMDのリテールクーラー(イルミネーションするやつ)を引き続き使いました。また、CPUとCPUクーラーの接地面にはCPUグリスを塗る必要があり、別途ヨドバシカメラでCPUグリス(244円)を買いました。

※写真はCPUグリスを塗ったAMD Ryzen 7 5700X
マザーボード:AMD B550M Pro4
ドスパラで7,480円で購入。CPUとメモリが対応しているものの中では最もお手頃だった記憶があります。
これに限りませんが、マザーボードはコードを指す場所が至る所にあって、動かしている今でも正しく取り付けられているかわかりません。もともとのパソコンに指されていたコードと照らし合わせて見よう見まねで取り付けていきました。
SSD:Solidigm P41 Plus SSDPFKNU010TZX1(1TB)
風見鶏楽天市場店で8,999円で購入。Cドライブとして、OSとかアプリはこっちに保存する方針です。もともとのパソコンのSSDは2.5インチでHDDと同じラックに収まっていたんですが、今回はM.2という短冊のようなカード状でマザーボードに差し込みました。これで1TB入っているんだから時代の進歩はすごいですね。写真のように、差し込んだだけでは浮いてしまうので、銀色のカバーで上から被せて固定します。

HDD:東芝 DT02ABA200(2TB)
ツクモで7,980円で購入。Dドライブとして主にデータ類を保存するのに使います。もともとのパソコンに入っていたHDDと同じシリーズで容量が大きくなっただけのはずです。ところがもともとのパソコンのHDDよりも、ファイルを開いたり保存したりするのが遅くなり、1~2秒ほどのラグが生じています。地味にストレスなので、頻繁に編集するファイルは一時的にCドライブ(SSD)に移して作業するようになりました。
組み立てと設定の思い出
PCケースを開けて、ざっと掃除してからパーツを取り換え終えるのに2時間ほどかかりました。うち30分くらいは電源を入れても起動しないことに悪戦苦闘していたのですが、単にCPUの電源コードをつけ忘れていただけでした。電源コードをつけていないと、下の写真のように「CPU」のところにランプがともります。

そこからWindows 11をインストールしていくわけですが、そのままだと「要件を満たさない」とか言われてインストールが始まりません。マザーボードの設定を要件を満たすように変えていく必要があります。具体的には、BIOSを起動してAMD CPU fTPMを有効にし、セキュアブートをオンにします。セキュアブートをオンにするにはCSMをDisabledにしておく必要があります。CSMをDisabledにして一度再起動すると適用されるので、それからセキュアブートをオンにしてもう一度再起動して適用。これでWindows 11のインストールが始まりました。
★参考にしたサイト
Windows 11がインストールされたら、もともとのパソコン(のSSDとHDD)に入っていたデータを、外付けHDD経由で新調したパソコン(のSSDとHDD)に移していきます。HDDに入っていたデータ類はほぼそのまま移せるのですが、オフィスソフトやブラウザ、メーラー、ドライバー、OBS Studio(動画配信するのに使う)などといったソフトはインストールし直す必要があります。移行に伴って使えなくなったソフトは今のところありません。
Windows 11の初期設定についていろいろ調べていたら、BitLockerなるものの存在を知りました。セキュリティ向上施策のひとつらしいですが、個人利用ではあまり有用ではなさそうなので解除することにしました。正確に言うと、私のOSはWindows 11 HomeなのでBitLockerではなく「デバイスの暗号化」なのですが、デバイスの暗号化の解除を実行してから完了するまでに4~5時間かかりました(その間、ほかの作業は可能)。
★参考にしたサイト
新調したパソコンを使い始めてしばらくすると、前述のHDDの遅さに加えて、パソコンのファンの音が気になるようになりました。そこで、CPUクーラーをAMDのリテールクーラーからAK400(ビックカメラで3,600円)に交換しました。音はそこまで静かになった気がしないのですが、CPU温度は顕著に下がりました。

※画像はCore Tempによる、リテールクーラー→AK400のCPU温度の比較。いずれもFirefoxでYouTubeを見ながらWordとCities:Skylinesを起動しているときの状況。
今後の展望
一連のパーツ購入にかかった費用は93,979円。10万円以内でWindows 11パソコンを組み立てることができました。メモリ、グラフィックボード、電源ユニットとPCケースは継続使用していますが、仮にこれらを新調したとしても、新たにパソコンを買うよりは少し安く済むと思います(組み立ての手間賃を考えればトントンだと思いますが)。
メモリは32GBあれば当分大丈夫かなと思っていますが、配信活動を考えるとグラフィックボードは後日新調する可能性があるかもしれません。でも、グラフィックボードってすごく高価になりましたよね...。そして、グラフィックボードを替えると消費電力が多くなるので、電源ユニットも替えることになるでしょう。
もとをただせば「Windows 12が出てから乗り換えればいいか」と考えていたのですが、その前にWindows 10のサポートが終わってしまいました。願わくば、Windows 12が出たらWindows 11から無償アップグレードできるとありがたいです...。
それにしても、パソコンを新調するときは当然パソコンが使えないわけですが、いまはスマホがあるので(ネットが使えるなら)調べ物ができて楽になりましたね。私が自作PCに興味を持ち始めた高校生のころはスマホなんて一般的でなく(日本でiPhoneが発売したのは大学生のとき)、解説書を手元に置いて作業するしかありませんでした。
スマホが生活必需品と化し、パソコンがそうでなくなっていく今日この頃、どれくらいの人が自作PCに興味を持つのかわかりませんが、私は今後もパソコンと長く付き合っていくことになるだろうなと思います。