徒然CURIOSISM

学びクリエイター朝森久弥とサークル「CURIOSIST」のブログです。

C93サークル参加情報

こんにちは、朝森久弥です。
同人サークル『CURIOSIST』は、コミックマーケット93にサークル参加します。

配置は1日目12月29日(金) 東3ホール ク56bです。
今回のおしながきは以下の通りです。


新作は『キュードル! Geek Seeker』
パソコンで遊べるアイドル育成クイズゲームの第4弾です。

頒布価格は、1枚600円。いつもより100円高いです。
CURIOSISTのゲーム作品はこれまでCD-ROMに焼いて頒布していましたが、ゲームデータの増大に伴い、データがCD-ROMに入り切らなくなりました
データをDVD-ROMに焼く必要があるので、メディア代が高くなることを鑑み、価格を600円とさせていただきます。
DVDを読めるドライブをお持ちでない方、誠に申し訳ございません。


新作『Geek Seeker』は、これまでのキュードル!シリーズと同様、キュードル(クイズを解くアイドル)をスカウトして、4択クイズを解いてプロデュースするゲームです。
歴代キュードルに加えて新人キュードルが6人加入し、過去最多・合計28人のキュードルが活躍します。
収録クイズも過去最多の約1370問。日本在住者の常識・教養レベルでクイズ初心者にも安心です。

ストーリーは、英知興業大阪支部に着任した新人マネージャー南代ゆかが、日本全国を駆け巡ってキュードルをスカウトし、来たる日本舞踏館でのフェス成功に向けて、彼女らを一生懸命育成するというもの。
第3弾では脇役だった大阪支部の面々にスポットを当てました。
キュードル!第3弾までと世界観は共通していますが、第4弾単独でもお楽しみいただけます


第4弾で新たに導入したシステムを2つ紹介します。
1. マップを駆使した捜索システム
Geek Seeker』ではキュードルを発掘する楽しみを重視し、キュードルのスカウトは日本を歩き回ってするようにしました。
具体的には、以下の画面のように、日本を模したフィールドを採用しています。キュードル!シリーズはいずれもRPGツクールMV製なのですが、第4弾にしてようやくツクールならでは感が出てきましたね。

2. 16人以上のキュードルをスカウト可能に
第3弾までは、最大で15人までのキュードルしかスカウトできないのですが、『Geek Seeker』では、16人以上のキュードルをスカウトできるようになりました。
キュードル!シリーズは、最終的には全都道府県にキュードルを登場させることを目指していますから、これはかなり重要な改善です。


ほかにも、従来のシステムを精査し、ゲームの動作が極力軽くなるような工夫をあちこちに凝らしました。
ぬるぬる動くとは言えませんが、第1弾から考えると随分スムーズに動くようになったと思います。
また、キュードルを一定ランクまで育てると読める、CURIOSIST得意のご当地紹介トークも、キュードル28人全員分(28府県分)収録しています。
共通ストーリーをクリアするだけなら、いつもと同じ3〜4時間くらいですが、個別ストーリーもコンプリートするなら、遊べる時間はシリーズ過去最長になるんじゃないでしょうか。



旧作で当日頒布予定のものは次の通りです。

【ゲーム】
・キュードル! Versus The West(2017年/C92初出) 500円
・キュードル! Right Answers(2016年/C91初出) 500円
・キュードル! Fresh Q-dol festival(2016年/C90初出) 500円
国立オタク学院(2015年/C88初出) 500円
おざわのやぼう弐(2013年/C85初出) 500円
・CURIOSIST ザ・ベスト(2013年/C85初出) 500円
恋には落ちても、受験には落ちないんだからねっ!(真の完成版)(2013年/Comic1☆7初出) 500円
くいけん! 〜美浜高校クイズ研究部物語〜(2011年/C81初出) 500円

【同人誌】
・日本オタク文化検定2015(2015年/C89初出) 500円
進学校Map vol.6 [首都圏編](2017年/コミティア119初出) 400円
進学校Map vol.5 [北陸・甲信越・山陰編](2016年/ガタケット148初出) 300円
進学校Map vol.4 [東海・山陽編](2016年/コミックライブin名古屋 オータムスペシャル2016初出) 300円
進学校Map vol.3 [関西編](2016年/こみっく★トレジャー27初出) 300円
進学校Map vol.2 [四国・九州編](2016年/コミックシティ福岡39初出) 300円
進学校Map vol.1 [北海道・東北・北関東編](2015年/コミティア112初出) 300円


CURIOSISTは、旧作もできる限り長期間頒布するように努めていますが、机に並べられる量にも限界があり、やむなく絶版にするケースも少なくありません。
ご希望のものがあれば、お早めにお買い求めいただくことをお勧めします。
また、CURIOSISTの作品に制作スタッフとして参加した方には、参加作品の完成作を1部差し上げています。過去作も含めて、まだ受け取っていない方はこの機会にスペースまでお越しください



……新作はいまだ絶賛制作中やけども、コミケには笑って参加しような!!

C92サークル参加情報

こんばんは、朝森久弥です。
同人サークル『CURIOSIST』は、コミックマーケット92にサークル参加します。
配置は1日目8月11日(金)東7ホールし37aです。

今回のおしながきを以下に貼っておきます。

頒布物がどんどん増えていって、いい加減おしながきに入りきらなくなってますね……。


新作は『キュードル! Versus The West』
全年齢対象のパソコン向けクイズゲームで1枚500円。
C91に出した『キュードル! Right Answers』に続き、アイドル育成クイズゲームの第3弾です。

今回のテーマは東西決戦
20人以上の大所帯になった英知興業が、東西に分かれてクイズで戦います。大阪のキュードル・新田千景が、英知興業のエース級キュードルを引き抜いて独立を宣言したのが、東西決戦勃発の原因です。
本作の主人公は、英知興業の新人キュードル・天上院宮姫。
宮姫たち東軍が、千景たち西軍をクイズバトルで倒し、千景の独立を阻止するのが本作の目標です。

第1弾『Fresh Q-dol festival』、第2弾『Right Answers』と世界観は共有していますが、それぞれ独立作品としてお楽しみいただけます

第3弾『Versus The West』基本的なゲームシステムは第2弾までとほとんど同じなのですが、
登場キュードルの増加
 →第2弾までのキャラも動かせます
クイズ問題数の増加
 →約1300問。CURIOSISTの歴代クイズゲームではたぶん最多
CPU対戦(対バン)の復活
出題クイズの難易度の自動調整機能搭載
などといった要素を採用しました。
第2弾までは、新しいクイズステージを解禁するたびに、レベル1のクイズから解く必要があったのですが、第3弾では、プレイヤーの正答率が十分高い場合、最初から難易度の高いクイズが出題されるようになります。難易度が高いほど正解時のエール獲得量は増えるので、中盤以降におけるキュードルのランク上げがやりやすくなると期待されます。
第3弾のシナリオは、長さはそれほどでもない割には、よく練られたものができたんじゃないかと自画自賛しています。どうぞお楽しみください。


旧作で当日頒布予定のものは次の通りです。
【ゲーム】
・キュードル! Right Answers(C91初出) 500円
・キュードル! Fresh Q-dol festival(C90初出) 500円
・国立オタク学院(C88初出) 500円
・おざわのやぼう弐(C85初出) 500円
・CURIOSIST ザ・ベスト(C85初出) 500円
・恋には落ちても、受験には落ちないんだからねっ!(真の完成版)(Comic1☆7初出) 500円
・くいけん! 〜美浜高校クイズ研究部物語〜(C81初出) 500円

【同人誌】
・日本オタク文化検定2015(C89初出) 500円
・くいけん!アンソロジー(C82初出) 500円
進学校Map vol.6 [首都圏編](コミティア119初出) 400円
進学校Map vol.5 [北陸・甲信越・山陰編](ガタケット148初出) 300円
進学校Map vol.4 [東海・山陽編](コミックライブin名古屋 オータムスペシャル2016初出) 300円
進学校Map vol.3 [関西編](こみっく★トレジャー27初出) 300円
進学校Map vol.2 [四国・九州編](コミックシティ福岡39初出) 300円
進学校Map vol.1 [北海道・東北・北関東編](コミティア112初出) 300円


進学校Map vol.6は2017年2月に頒布開始したので、コミケにだけ参加している方に対しては、進学校Map vol.6もC92が初お披露目となります。
新作以外の持ち込み数はさほど多くないので、入手したい方はお早めにお越しいただくことをお勧めします。

また、CURIOSISTの作品に制作スタッフとして参加した方には、参加作品の完成作を1部差し上げています。過去作も含めて、まだ受け取っていない方はこの機会にスペースまでお越しください。


……例によって新作はまだ絶賛制作中で、ここまで書いたことは、新作が完成しないと無意味になります。
前回に引き続き1日目で、作業期間が短く本当に大変ですが、何とか新作完成に向けて頑張ります。

当日は、ビッグサイトで元気にお会いしましょう!

歴代マイベストブック

突然ですが、この記事ではマイベストブック、すなわち私の人生に特に影響を及ぼした本を紹介します。
私の記憶がさかのぼれる範囲で、
・マンガ
・マンガ以外の本
に分けて、各年1冊ずつまで挙げることとします。

マンガ マンガ以外
1999年 少女少年
やぶうち優作品の虜になると同時に、性に対する見方を形作った。
2000年
(中学校入学)
ブッタとシッタカブッタ
⇒思春期特有の不安定な精神を受け止めてもらった。
2001年 SALAD DAYS
⇒本格的にラブコメマンガに目覚めた。
2002年 エイケン
⇒三船伝助がカッコよくなってくのが見てて楽しかった。
2003年
(高校入学)
最終兵器彼女
⇒この世で正しいことは何一つないし、間違っていることも何一つないことを知った。
2004年 いちご100%
⇒向井こずえ派だった。
ファインマン物理学
⇒大学物理かじってる俺カッケーしたかった。
2005年 いでじゅう!
⇒僕らの青春がそこにはあったし、中山朔美が愛おしかった。
WORLD JOURNEY
⇒世界一周するという目標を得た。
2006年
(大学入学)
KAGETORA
⇒ラブコメの教科書とはこういうことかと思い知った。
研究者という職業
⇒研究者を目指しているときのバイブルだったが、書かれていることは研究者以外にも役立つ仕事の心得だと思った。
2007年 ないしょのつぼみ
やぶうち優の時代への適応力に驚嘆した。
世界一周航空券 Perfect Book
⇒世界一周のプランニングに大いに役立った。
2008年 ひだまりスケッチ
⇒オタクに目覚め、同人活動にのめりこむきっかけとなった。
オナニーマスター黒沢
⇒長岡がカッコよすぎたし、Web小説の可能性を見た。
2009年 はじめてのあく
⇒緑川を応援せずにはいられなかった。
クイズ文化の社会学
⇒クイズを作るモチベーションの理論的支柱となった。
2010年
(大学院入学)
Understanding Comics
⇒マンガを科学する可能性を見出した。
どんとこい、貧困!
⇒わが国の格差是正に注目する決定打となった。
2011年 AKB49〜恋愛禁止条例〜
⇒有栖莉空が可愛すぎたし、吉永寛子からクイズアイドルという発想を得た。
完全教祖マニュアル
⇒宗教に対する冷静な視点を得た。
2012年 ニセコイ
⇒小野寺春推しだった。
中二病でも恋がしたい!
⇒タイトルをいい意味で裏切った誠実な恋愛小説だった。
2013年 僕らはみんな河合荘
⇒河合律とお付き合いしたい人生だった。
ドキュメント 高校中退
⇒わが国の教育に対する問題意識を形作った。
2014年 食戟のソーマ
⇒田所恵の成長譚に何度もむせび泣いた。
夜の経済学
⇒データは見せ方次第で人の心をいかにように操れることを思い知った。
2015年
(就職)
僕のヒーローアカデミア
⇒ラブコメばかりでなく熱い少年マンガにも目を向けようと思い立った。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
いろはすかわいいよいろはす
2016年 この美術部には問題がある!
⇒宇佐美みずきを愛でるために28年間生きてきたのだと思った。
NEW HORIZON
⇒中学校英語教科書がいかほど進化しているかを思い知った。

ブコメ多いな!!!
それぞれの本に一言コメント付けてみましたが、このあたりになってくると一言では語りつくせない、いや言葉では言い表せない魅力があるので、逆に陳腐な感じになってしまったかもしれません。すみません。


今年も素晴らしい本に出会えますように。

2017年の抱負。

明けましておめでとうございます。
今年最初の記事は、恒例の「今年の抱負」です。

まずは去年の抱負を振り返ったのち、今年の抱負を発表いたします。

2016年の抱負を振り返り。

全体スローガン:持続可能な同人活動の確立


「ゲーム制作」:新作クイズゲームプロジェクト第1弾の完成
なんとかできました。新作クイズゲームプロジェクト「キュードル!」は、夏に第1弾、冬に第2弾を発表。RPGツクールMVという新しい道具に四苦八苦しながらも、引き続きゲームを作り続けられる体制を築けたのは大きいです。


「日本オタク文化」:「教科書 日本オタク文化」に関わる形に残る成果物を発表
できませんでした。ゲーム制作や教育データバンクへのコミットが予想以上に多く、時間がかけられなかったのが大きな要因です。1年を経て書くべきことはさらに増え……早くしないと手の付けようがない状態になってしまいます。


「教育データバンク」:進学校Map書籍化作業の完遂と進学校Mapの更新
ある程度はできました。進学校Map書籍化(同人誌化)は2016年のうちにvol.5まで完了し、2017年2月に最終号となるvol.6を出す予定です。進学校Mapの更新は、2017年春の大学合格実績が出揃った後に着手する予定です。


2017年の抱負!

全体スローガン:アウトプットに裏付けられたブランディング


昨年に引き続き、CURIOSISTは「ゲーム制作」「日本オタク文化」「教育データバンク」の三本柱を推進することで、社会に広く楽しみと役立ちをお届けする同人サークルを目指します。
本業との両立、健康の維持は前提として、より多くの人にCURIOSISTのコンテンツに触れてもらえる機会を形にしていきます。具体的には……


「ゲーム制作」:「キュードル!」スマホ対応&新作リリース
⇒「キュードル!」をスマホで遊べるようにします。RPGツクールMVに乗り換えたのもこれが主目的ですし。プレイヤーを増やすためスマホ対応しなきゃしなきゃと言い続けて4年ほどたち、今から始めても遅いくらいですが、いい加減成し遂げなければ。そして、キュードル!の続編、すなわち第3弾、第4弾……は、昨年と同様、コミケ合わせで制作していく予定です。キャラやストーリーだけでなく、クイズそのものの作成にも力を入れなきゃですね!


「日本オタク文化」:「教科書 日本オタク文化」を1章分以上発表
⇒「教科書 日本オタク文化」は、戦後日本で発展した日本オタク文化の歴史と現況をつづろうとするプロジェクトですが、そのうちの“歴史”、つまり過去の部分だけでも、同人誌などの形で発表します。現況は日に日に変わっていくのに対し、過去の部分は調べればどうにかなるので……。それでも、現況に合わせて全体の章立ては改めて考えなければいけませんが。


「教育データバンク」:「大学のセキララ」の完成
進学校Mapにリソースを注いできた教育データバンク活動ですが、高校だけでなく大学でも有意な情報を提供すべく「大学のセキララ」プロジェクトを始めます(去年から少しだけ始めています)。これは、日本全国にある大学の定員充足率と経常収支差額比率を比較することで、大学の経営状況を探る企画で、偏差値だけでは分からない、日本の大学の安全性を一望できる場を作るのが目的です。こうした情報って一応公開されていて、大学を評価する上でかなり役立つ情報のはずなのに、なぜか世間ではあまりスポットが当たらないんですよね。そこには業界の色々なしがらみがあることは承知していますが、こっちはあくまで趣味なので、赤裸々に暴露していきたいと思います。業界で干されない程度に。


全体スローガンにも掲げたように、今年は一層成果物を世に出すということにこだわっていきたいです。そうすることでこそ、私が関わっているそれぞれの界隈でCURIOSISTの存在感は増していくと思いますし、同人サークルならではの、社会に対するインパクトを与えられると信じています。


20代最後の年を全力で楽しもう!


今年もよろしくお願いします!

C91サークル参加情報

こんばんは。
同人サークル『CURIOSIST』は、コミックマーケット91にサークル参加します。
配置は1日目西ほ35b
同人ソフトジャンルでは珍しく1日目の参加となり、いつもより2日早く制作をしなければならないのでかなりしんどいです。
例によって新作はまだ完成していないのですが、そろそろサークルチェックをされる方も多いでしょうから、先におしながきを作っておきました。

新作は『キュードル! Right Answers』
全年齢対象のPCゲームで1枚500円
C90に出した『キュードル! Fresh Q-dol festival』に続き、アイドル育成クイズゲームの第2弾です。
Fresh Q-dol festival(FQF)が、新人キュードルである二上華視点の物語なのに対し、Right Answers(RA)は、キュードルたちをプロデュースする英知興業の新人マネージャー視点の物語になっています。世界観は繋がっていますが、それぞれ独立で遊べるようになっています。
そのほか、FQFとRAの違いを挙げますと、次のようになっています。

FQF RA
シナリオ 1本道のメインストーリー 1本道のメインストーリー&キュードルごとの個別ストーリー
クイズステージ数 10 14
CPU対戦(対バン) あり なし
プロデュース ダブりカードを重ねる アイテムを使う
スカウト なし あり(FQFのキュードルをスカウト可能)

FQFでは、巷のソシャゲカードゲームっぽく、同じキャラのカードが何枚も手に入る仕様にしていたのですが、よく考えたらガチャで儲けるつもりはないので、RAでは1キャラにつき1枚のカードだけゲットできる仕様にしました。
また、CURIOSISTのゲームは原則としてROM版とフリー版をそれぞれリリースしています。ROM版が即売会等で頒布する有料版、フリー版がWebで公開する無料版ですが、RAのROM版を買っていただいた方への限定特典として、外伝的ストーリーが読める追加パッチを2017年冬に公開予定です。


旧作で当日頒布予定のものは次の通りです。
【ゲーム】
・キュードル! Fresh Q-dol festival(C90新作)
・国立オタク学院(C88新作)
・おざわのやぼう弐(C85新作)
・CURIOSIST ザ・ベスト(C85新作)
・恋には落ちても、受験には落ちないんだからねっ!(真の完成版)(Comic1☆7初出)
・くいけん! 〜美浜高校クイズ研究部物語〜(C81初出)
【同人誌】
・日本オタク文化検定2015(C89新作)
・くいけん!アンソロジー(C82初出)
進学校Map vol.5 [北陸・甲信越・山陰編](ガタケット148初出)
進学校Map vol.4 [東海・山陽編](コミックライブin名古屋 オータムスペシャル2016初出)
進学校Map vol.3 [関西編](こみっく★トレジャー27初出)
進学校Map vol.2 [四国・九州編](コミックシティ福岡39初出)
進学校Map vol.1 [北海道・東北・北関東編](コミティア112初出)


頒布価格は、進学校Mapシリーズは1部300円、ほかはすべて1部500円です。
なお、コミケにだけいらっしゃっている方にとっては、新作『キュードル!RA』だけでなく、進学校Map vol.2〜5の4冊も初の頒布となります。


あと、大昔に制作した『フェアリーメイカー 〜知はチカラなり!〜』と『ヒトナツの聖地巡礼』の残部が発掘されまして、それぞれ3枚ずつくらいしかないですが、1枚200円でお売りします。
これらの作品は『CURIOSIST ザ・ベスト』に4作まとめて入って500円で売っているので、ザ・ベストを買った方がお買い得だと思いますが、もしパッケージが欲しいという奇特な方がいればスペースで朝森に直接おっしゃってください。陳列はしません(置く場所がないので)。


あとあと、CURIOSISTの過去作でスタッフ参加した方には完成作を1部差し上げていますので、まだ受け取っていない方はこの機会にスペースまでお越しください。


12月29日に皆様と笑顔でお会いできることを心から楽しみにしています。

C90新作「キュードル!」データご確認のお願い

 皆さま、コミックマーケット90お疲れ様でした。
CURIOSISTは例によって、ギリギリで新作クイズゲームキュードル!」をマスターアップさせ、3日目「e16a」にて頒布させていただきました。いただいたのですが……。


 現時点で複数の方から、CD-Rから「キュードル!」のデータをコピーできないというお問い合わせをいただいています。
 状況を鑑みるに、皆様に頒布させていただいたCD-Rの中に、データをうまく焼けなかった(コピーできなかった)ものがあると考えています。


 もし、コミックマーケット90当日に「キュードル!」をお買い上げいただいた方の中に、ゲームデータをCD-Rからうまくコピーできないという方がいらっしゃいましたら、朝森久弥までご連絡いただけないでしょうか。個別に、ゲームデータをお送りさせていただきます。

ご連絡は、「キュードル!」のパッケージの裏面に載っているメールアドレスか、私のツイッターアカウント(@asamorihisaya)までお送りいただければ、比較的迅速に対応させていただくことができます。


 CURIOSISTでは制作したゲームのデータをCD-Rにコピーする際、エラーが出たものは当然取り除くようにしているのですが、それが徹底されておらず、このような事態を招いてしまいました。私の不注意でご迷惑おかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。

K談社を受けたが落ちた話

朝森久弥の中の人は、2015年4月に新卒として某所に就職しました。
ということは2014年春ごろに就活していたわけで、それはもう多くの企業・団体等の採用選考を受けていたのですが、
今回はその中でも印象深かった、K談社の選考を受けたときの話をします。


なお、私は三次面接で落ちました。

志望動機

月並みですが、K談社の出版物が大好きだったからです。週刊少年マンガ雑誌の中ではマガ○ンが一番好きですし、現代○書やブルーバ○クスも片っ端から読み漁っています。わが部屋にある本で一番冊数が多い版元はおそらくここでしょう。幼い頃から本の虫として育った私としては、人生にもっとも影響を与えている事業体といっても過言ではありません。もちろん、面接では他にも色々ペラペラ喋ってましたが、要するに憧れてたんですよね。……と、過去形のように書いてますが、今でもここの出す本は大好きです。
あと、歴史男さんの「或る新都作家の就活」を読んで、K談社の選考自体が面白いんじゃないかなと思ったのも大きいです。これを読んだのは学部3年の時で、その時はプレエントリーだけして選考に参加せず大学院に進んみました。が、せっかく回り巡って就活することになったのだから、今こそ受けてみようと思い立ったのです。ちなみに、私が受けた15卒の時は「入社時28歳未満」という年齢制限があり、博士課程3年になるこの時が最初で最後のチャンスでした。

K談社の選考状況

K談社は大変正直な企業で、少なくともここ数年は、公式サイトで過去の受験者数(選考段階別)を公開しています。参考までに、過去の採用サイトから漁った選考結果を表にまとめました。

受験者数 13卒 14卒 15卒 16卒
ES提出 4176 3937 3272 2789
ES選考通過 3088 2812 2706 2019
筆記試験通過(面接招集) 1074 1056 1077 987
一次面接通過 274 294 286 283
二次面接通過 74 90 85 81
三次面接通過 22 18 22 23
四次面接通過(内々定 17 16 20 20

※選考途中で辞退した受験者も含まれている。


K談社の選考は、
ES選考→筆記試験→一次面接→二次面接→三次面接→四次面接
の順で行われます。なお、三次面接と四次面接の間に総務面接というのがありますが、これは基本的にほぼ全通とのことです。

表を見ると、年々ES提出者が減っているのが分かります。出版不況と散々言われていますし、これからは紙よりデジタルだとか、色々な要因はあると思います。
一方、筆記試験通過以後の人数は毎年ほぼ固定化しているのが分かります。しかも面接に呼ばれる人数もかなり多い。面接にたどりつくまでなら、他の版元よりかなりチャンスが大きいのではないでしょうか。

会社説明会めいたもの

2014年1月24日参加。
K談社は例年、ES受付前に参加自由の説明会をやります。私の時は「仕事セミナー」という名目で開かれていました。
何日か日程が用意されていて、自分の聞きたい部署の社員さんが参加する日程に申し込みをしました。
1回の参加人数は100人が定員だったのですが、申し込むにあたってはこんな課題作文が課されました。

最近読んだ本(マンガ、雑誌をのぞく)のなかで面白かったものの書名をあげ、推薦の文章を書いてください。(全角400文字以内)

これを読んだ上で選抜していたのか、それとも抽選だったのかは謎です。
ちなみに私はこのとき、「夜の経済学」(扶桑社刊:荻上チキ・飯田泰之著)を薦めておきました。
「大学生男子の童貞率は、偏差値が1上がるごとに2%上がる」といったゲスい話が載ってる、割と真面目な本です。
仕事セミナーでは、学芸と文芸の部署の方の話を聞きました。
色々面白い話を聞いた後は課題を出されました。確か、その場で学芸書の企画案(タイトルと著者)を考えろというもの。ウケ狙いでゲッスい感じの企画案を出してみたら思いの外高評価で、選考参加へのモチベーションが高まりました。

ES(エントリーシート

2014年2月17日必着。
K談社のESはA4用紙4枚を手書き、しかもラスト1ページには自撮りの写真を貼れという、大変手間がかかることで悪名高いものです。
実際、プレエントリー、つまりK談社採用サイトのアカウントを取る人は1万人以上いるのに、ESを出すのは3000そこそこしかいません。
確かに新卒就活の中ではかなりボリュームが多い方でしょうがが、学振DCに比べればずっと楽だと思います。
ここで、実際に私がK談社のESで実際に書いた文章を抜粋してみます。

結構かっこよさげな事書いてる一方、「はじめの一歩新書」とかめっちゃあざといですね。


「確かな知を提供〜」は私がいつも言ってることですね。ただ、この文章だと(他の版元ではなく)K談社を推す理由が抽象的なものにとどまってます。まぁ最大手だし「もっとも多くの人に届けられる」は真実として押し通せると思いますが。あと、最後から2行目の「出版者」の誤字が痛い。でも普通に通りました。

筆記試験

2014年3月8日参加。
実はK談社17卒の筆記試験が今週末だそうです(ソースは「みん就」)。だからこのタイミングでこの記事書いたというのもあるんですが、上述の通り版元の中では最大規模の筆記試験ということで、あちこちで盛り上がります。ちなみに、K談社の筆記試験は例年集A社やS学館の選考日程と被るらしく、上手いことやらないとどちらか捨てざるを得なくなります。私は、そもそも集A社やS学館は年齢制限に引っかかっていてエントリーすらできませんでしたが。

私が受けたときは、西巣鴨にある大正大学で受験しました。服装は本当にどっちでもよくて、私は私服で行ったのですが、私服とスーツが半々だったと記憶しています。あと、さすが出版社だからか、女子受験者が多かったです。ほら、男性9割の企業とかたくさん受けてたからこれが大変新鮮で……。
筆記試験の内容はこんな感じでした。

前半(70分):就活にありがちな適性検査めいた業者テスト。計数・言語・英語のマークシート問題
後半(70分):オリジナル問題。一般常識5択クイズ60問・漢字10問書き取り・800字作文

K談社の筆記についてちょっと調べると、一般常識問題は「非常識」問題だとよく言われているようですが、私が受けたときはそこまでびっくりするほどではありませんでした。じゃあ解けたのかというと自信はありませんが。ほら、芸能系からっきしじゃないですか私。
当時流行っていた「永遠の○」にかこつけて、「0について述べた文として誤っているものはどれか。a.絶対零度とはマイナス273度のことである」みたいなひねった問題がちょこちょこ出ていました。
作文は「あなたが一番影響を受けた人物」というテーマ指定があり、私は高校の時好きだった女子のことを書きました。「当時、彼女を追っかけて高校進学し、その後振られてから一念発起勉強に励んだので今の自分がいる」みたいな筋立て。なかなか気持ち悪い純情ですよね。

一次面接

2014年3月29日参加。
私の記憶が正しければ、3月25日〜29日の中で好きな日程を選べました。ただし早い者勝ちで、しかも例によって集A社やS学館の選考日程と被ってくるので、筆記試験通過通知が来たら即座に選考予約を入れた方が賢明でしょう。
当日本社に行って受付を通りますが、その時チラっと見えた受験者名簿の学歴欄が見事にキレイになっており「すわ学歴フィルターか」と一瞬思いました。説明会の時は、実に様々な大学の人が来ていたのに。が、たぶんそんな面倒なことはやってなくて、筆記試験(+ES)の結果でスパッと切ったら自然にそうなったんだと思います。実際、あの筆記試験だとオリジナル問題ではあまり差がつかず、事実上、業者テストの出来で合否が分かれたんじゃないかなと思うのです。

受付を通ると控室に通されます。このとき、志望分野別に座らされるのですが、編集志望は「フィクション(コミック・文芸書とか)」「ノンフィクション(週刊誌・学芸書とか)」に分けられました。私は第一志望「学芸書」、第二志望「男性コミック誌」としていたので、ノンフィクションの方に。

面接の順番は、アカウントのID順でした。私は採用サイトがオープン直後にIDを取得したものだから、1万人以上いるプレエントリー者の中でも10番台。そんなわけで、この日集まっていた受験者のトップバッターでした。
面接ブースに連れていかれると、まずブースに座っている2人の面接官にESを渡します。いったんブースの外に出て5分ほど待機した後、面接官から呼び出しを受けたら面接スタートでした。
個人面接で、面接官は男性2人。年齢的に編集長・副編集長クラスだと思います。

面接時間は25分程度で、内容はまぁ割とオーソドックスでした。志望動機、研究内容、読んでる本の話など。
あぁ、「AKB49では吉永寛子推しです」と言ったら「アイドル好きなの?」と聞かれて「二次元なら」と即答しましたね。
あと、読んでる本のことを聞かれたときのために、スーツの上着ポケットにブルーバ○クスを1冊入れておきました。そして質問されたら、おもむろにスーツから物を取り出し語る。これが結構ウケが良くて、以後も続けてみることにしました。

二次面接

2014年4月8日参加。
ここからは先方に日時指定されました。あと、交通費が出るのもここからです。都内在住の私は2000円もらいました。金額だけ見れば、なかなか太っ腹だと思います。
同じ時間帯に35人ほど呼ばれていたようなのですが、受付を通ったら、名簿に「東京大学」が5人ズラッと並んでいるのを見てしまい「なにこれ怖い……」と恐れおののくことこの上なしでした。
面接の順番は、一次面接とは逆でアカウントのIDが大きい順でした。IDが圧倒的に若い私はラストバッターで、控室で2時間近く待たされました。

いよいよ面接ブースに呼ばれます。やはり個人面接で、面接官は男性3人。たぶんノンフィクション系の部長・編集長クラスだと思います。
面接時間は30分程度。内容は、1次面接より少し突っ込んだ感じで、たとえば……

・なぜ大学院で専攻分野を変えたのか?
・ブルーバ○クスでマンガにすると面白い企画は?
コミケによく出てたようだが、出版社と二次創作の関係はどうすべきか?
・週刊誌に配属されたとして、どこに取材したいか?

といった話を矢継ぎ早にしていました。
また、この時もスーツの上着ポケットにK談社の新書を仕込んでいたところ、面接官から「さっきから本が見えてるのが気になるんだけど、準備してきたんでしょ?」と言われて話題にする機会をもらえました。総体的に、雰囲気良く面接が終えられたと思います。

三次面接

2014年4月16日参加。
この日も日時指定で呼ばれました。交通の便を考えて午前中に関東の人を中心に呼んでいたらしく、この時集められていた16人の受験者のうち、少なくとも6人が早稲田大学の人でした。
面接の順番は再びID順で、私は最初に面接室に呼ばれました。一次面接・二次面接は、簡易的な仕切りで囲まれた「ブース」で面接したのですが、三次面接からは立派な「部屋」で行われました。
個人面接で、面接官は5人。役員・局長クラスの偉い人揃いですが、端の1人は若手で、人事部的な役割の人だと思われます。


面接は、一次・二次とは打って変わって威圧感が半端なかったです。
最初に「K談社に入ってやりたいこと」を聞かれたので答えたところ、いきなり
「君おしゃべりって言われるでしょ。人の話聞ける?」「早口だよねー」
「モテなさそうなの分かるわ」
とぶちかまされました。
「お、これが噂の圧迫面接か?」と思いつつ何とか切り返していくのですが、今までとは明らかにアウェーな雰囲気に飲まれてしまっている感は否めませんでした。ほかにも、

・ES見てると、ひとりで何かやることが多いようだが、仲間と共に何かした経験は?
・ESに小説が苦手と書いてあるが、実際に読んでるのか?
・君は自分で何でもできると思っているようだが、編集者は普通人間が求められる。そういう要素が自分にあると思うか?

など、極力こちらの弱みと思われることを突いてくることを意図した質問が多かったように思います。
この時も、スーツの上着ポケットにK談社の新書を入れておいたのですが、ついに出すことなく面接を終えてしまいました。


面接が終わった後は控室に戻り、OPQというマークシートの性格診断を解かされました。ただ、これはあまり重要視されてないらしく、控室にいる面々と駄弁りながらやってました。その時、他の4人の受験生と駄弁っていたのですが、うち1人は後にK談社に内定したことが分かっています。

終わりに

結局私は、三次面接の翌日に不採用通知をいただいてしまいました。
ただ、博士まで行って歳を重ねてるからと言って不利になるということはなさそうです。三次面接のあと、人事部のおじさんに書き終えたOPQの用紙を提出した折、「博士卒の人が最近入社してねぇ」と話してくださいました。後で調べると、確かに博士まで出てK談社に入った人が複数人いるようで、中には学振持ちだった人もいるようです。
ちなみに、K談社定期採用の年齢制限は、私が受けた翌年から「入社時30歳未満」に緩和されました。だから、実は私は今回までなら受験できたのですが……まぁ受けないですよね。


思うに、私はK談社に媚び過ぎだったのです。ESからしてそうでしたし、面接のときはスーツにK談社の本を入れて企業研究アピール。マンガについて聞かれたときのために、4月に出たK談社の男性コミック雑誌は全部買いました。あと、K談社全社員にSony Readerが配布されるというニュースを聞いてSony Readerも買いました。色々無理していたと思います。
また、総合出版とはいえ、雑誌が強い企業ですから、確率的には雑誌編集部に配属される可能性が高いでしょう。若手ならなおさらです。面接でもちょくちょく話題に上がった週刊○代を何度か買って読んだのですが、自分が編集しているビジョンが全く沸かなかったんですね。そら、シニア向けが売れるのは分かってるのですが……夜討ち朝駆けしてまでやれる仕事ではないと思ってしまいました。


K談社の不採用通知が来た直後、「やっぱり自分がやりたいことを貫かなきゃいけないな」と思い直し、その翌日に別のある企業の面接に挑みました。
その企業が、弊社です。
さすがに、弊社についてここで語るわけにもいかないので、詳しくは私とある程度仲良くなった後、face to faceでお尋ねください。
ぶっちゃけ、今の職場の方が自分には合ってるかなと、まだ1年ちょいしか働いてませんが、思っています。


追伸

ここまで赤裸々に書いておいてアレですが、もしここに書いたこと以上に突っ込んだ話を聞きたい方がいらっしゃれば、メールなどのクローズドな(不特定多数の目に入らない)手段でお願いします。