徒然CURIOSISM

同人サークル「CURIOSIST」主宰・朝森久弥の雑文の集合体です。

香川県でCURIOSISTのゲームをプレイする皆さまへ

2020年3月18日、香川県で「ネット・ゲーム依存症対策条例案」が可決・成立し、2020年4月1日から施行の運びとなりました。

 

この条例は、香川県民、とくに18歳未満の子どものネット・ゲーム依存症を防ぐため、県や学校、保護者、ネット・ゲーム事業者などの責務を明記したものです。

罰則規定はありませんが、「ネット・ゲームは平日60分まで」「夜10時以降はネット・ゲームをやめる」といった具体的なルールを、保護者が子どもに守らせるよう努めなければならないことを求めています。以下のニュース記事もご参照ください。

www.itmedia.co.jp

私が主宰する同人サークルCURIOSISTは、2004年3月から現在に至るまで、コンピュータゲームを制作・公開しています。この条例によれば、

インターネットを利用して情報を閲覧(視聴を含む。)に供する事業又はコンピュータゲームのソフトウェアの開発、製造、提供等の事業を行う者は、その事業活動を行うに当たっては、県民のネット・ゲーム依存症の予防等に配慮するとともに、県又は市町が実施する県民のネット・ゲーム依存症対策に協力するものとする

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例議案第11条から引用

とありますから、CURIOSISTは、「コンピュータゲームのソフトウェアの開発、製造、提供等の事業を行う者」として、香川県のネット・ゲーム依存症対策に協力するものとされています。

 

つきましては、香川県CURIOSISTのゲームをプレイする皆さまに対して、ゲーム依存症対策に資するガイドラインを3点提示いたしますので、該当される方は、一度ご確認いただけますと幸いです。

 

 

1.CURIOSISTのゲームをプレイする時間は、平日は1日60分、休日は1日90分以内に収まるよう心がけましょう。

→CURIOSISTは「ゲームなんだけど、タメになる。」をモットーに、クイズゲームを中心に制作をしています。2004年から2019年の16年間で18作をリリースし、累計で3万5000本以上ダウンロードまたはご購入いただいています。

私が幼いころ、つまり今から約20年前、「ゲームは1日1時間まで」と親に言われました。某RPGで1つの戦闘が長引くとやめるにやめれなくて、「1時間以内にやめられないゲームなんてやるな!」と怒られたこともあります。

そういう思い出があったので、CURIOSISTのゲームは、こまめにセーブし、中断できるように設計されています。1セットのクイズが短いものは1分、長くても10分。仮に皆さんの保護者が、1時間経ったらセーブしてなくても問答無用にゲームを強制終了させる方であっても、甚大な被害が及ばないようになっています。

こまめにセーブ、これが大切です。

 

2.CURIOSISTのゲームをプレイする際は、中学校卒業までは午後9時まで、中学校卒業~18歳までは午後10時までに終わるよう心がけましょう。

→CURIOSISTのゲームはとても面白いので、うっかり夜遅くまで遊んでしまう気持ちもよく分かりますが、条例に基づいて、上記の時刻までに終わるようにしましょう。

CURIOSISTのクイズゲームで出題されるクイズは、「日本在住者であれば身に着けておくべき常識・教養」をテーマに据えています。具体的には、高校までの学習内容を問うことにこだわっていて、小学校・中学校・高校の学習指導要領を逐一確認し、学校教科書や参考書の進度・記述を参照してクイズ作成をしています。

もっとも、問うているのはいわゆる「学校のお勉強」だけではありません。日本の伝統文化やポップカルチャー、金融知識や性教育まで、知っていれば人とのコミュニケーションに役立つ知識をふんだんに盛り込んでいます。

CURIOSISTのゲームを遊べば、もれなく知識が身に付きます。一方、CURIOSISTのゲームを作る私は、クイズを作るために大量の本を読み漁ったり、ネットで調べものをしたりしますから、やはり知識が身に付きます。つまり、私の中では、知識を得ることはゲームそのものなのです。

私は高校生の時、「学校のお勉強」にとてもハマりました。「学校のお勉強」も知識を得ることですから、私の中ではゲームの一種です。毎晩2時くらいまでやり続けていましたし、通学電車の中でも歩きながらでも本を読んでいたので、教師に心配されたこともありました。じゃあそんなに宿題出すなよとも思いますが、きっと香川県では、中学では午後9時まで、高校では午後10時までに終わる量の宿題なのでしょう。羨ましいですね。

 

3.CURIOSISTは、「著しく性的感情を刺激し、甚だしく粗暴性を助長し、又は射幸性が高いオンラインゲームの課金システム等により依存症を進行させる等子どもの福祉を阻害するおそれがあるものについて自主的な規制に努め」ます。

条例案第11条第2項に、次のような記述があります。

前項の事業者は、その事業活動を行うに当たって、著しく性的感情を刺激し、甚だしく粗暴性を助長し、又は射幸性が高いオンラインゲーム の課金システム等により依存症を進行させる等子どもの福祉を阻害するおそれがあるものについて自主的な規制に努めること等により、県民が ネット・ゲーム依存症に陥らないために必要な対策を実施するものとする。

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例議案第11条から引用)

私の実家にパソコンが置かれたのは中学生の時でしたが、パソコンをいじっていると「またゲームばっかりして!」と親に言われたものです。確かにゲームばっかりしていましたが、「だったら、『これは勉強してるんだよ!』と言い張れるゲームであれば親から文句を言われないのでは?」と考えました。私のクイズゲーム制作は、ここから始まったのです。

たとえ『これは勉強だ』と言い張っても、ぱっと見で著しく性的だったり、甚だしく粗暴だったり、射幸性が高い課金システムが導入されていたりすると、それを認めてもらいづらくなります。CURIOSISTでは、向学心旺盛な子どもプレイヤーが保護者に余計なちょっかいを出されないように、元からそうした要素を極力採り入れないように努めてきました。安全安心の全年齢対象です。就活の面接にだって持っていけます(実際、私は作品を面接に持っていき、そこで内定を得ました。ゲーム会社じゃないですよ)。

 

 

 

……そもそも私たちは、人生という課金ゲームに参加しているのですよ。知識が多いほど、学歴が得られる確率が上がる。教育産業に課金すれば、より効率的に。学歴があれば、権力や金やモテが手に入るかもしれない(モテは微妙かも?)。粗暴性・射幸性・性的感情、どれも刺激されているじゃないですか。これは規制しなくていいのでしょうか?たぶんされないでしょう。このゲームの運営は、このゲームの勝者なので。持たざる者は、用意されたルールの中で、戦略的に生きるしかないのです。今回の条例に寄り添うというのもそのひとつ。

 

私としては、CURIOSISTのコンピュータゲームを通して「知識を得ること=ゲーム」という思想を広げ、「ゲームに時間制限をかけるなんてもったいない!」という人が大勢いる社会を作っていきたいですね。

その時まで、香川県の子どもと保護者の方にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご容赦いただければと存じます。

 

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curiosist.com